宝塚の宙組公演の『カサブランカ』、観てきました!
原作は、1942年に作られた映画『カサブランカ』。
所謂ハードボイルドってやつです。
皆さん、ストーリーは知らなくても、この言葉は知ってるんじゃないでしょうか。
「君の瞳に乾杯!(Here's looking at you, kid.)」
ヅカでもこの言い回しで使ってました。
意訳、なんですね。原語を見ると。
でも名訳。夏目漱石が I love you. を「月が綺麗ですね」と訳したくらい名訳。
……恥ずかしいくらいキザな台詞ですけどね。まぁハードボイルドですし♪
最近仮面ライダーWの所為で、プチハードボイルドブーム(何)到来中なので、私の心にジャストフィット!な設定でした。
「1941年12月、モロッコの都市カサブランカ。欧州の戦災を逃れた人の群れは、ポルトガル経由でアメリカへの亡命を図ろうとしていた。アメリ カ人男性のリックは、パリが陥落する前に理由を告げずに去った恋人イルザ・ラントと、彼が経営する酒場「カフェ・アメリカン」で偶然の再会を果たす。」 (By ウィキペディア)
……でもラスト。号泣、でした。
リック「ヴィクター・ラズロを支えているのは君だ。君自身そのことを誇りに思い、生きる証になっている。もし今あの飛行機に乗らなかったら、一生後悔するぞ」
イルザ「しないわ!」
リック「今日も、明日もしないかもしれない。だがその後一生後悔し続けることになる」
イルザ「あなたとわたしのことは?」
リック「パリでの思い出がある。カサブランカに来るまで封印していた思いを、昨晩二人で蘇らせたんだ」
イルザ「二度と離れないと誓ったのに」
リック「ああ。君は決して離れない。俺の心の中から」
(『Le Cing vol.113』から引用)
ここで、超涙ぼろぼろ来ましたww
色んなところで大人向け宝塚って言われてるなぁ。
ハッピーエンド……じゃないし(見方によるけど)。一応、悲劇?うーん。
自分の心を殺してでも、愛する相手のことを想う愛って感じ……。愛しているからこそ、相手の為に身を引く愛。そして貫く信念。
ハードボイルド…………! 現代では、忘れられてるものかもなぁとしみじみ。
まぁ「男性用のハーレクインロマンス」とか揶揄されたりもしますが。女の私も大好きだよ!(笑)
「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない。(If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.)」
まぁこれはレイモンド・チャンドラーが産み出したハードボイルドな私立探偵、フィリップ・マーロウの名台詞ですが。
こう。古臭いかもしれませんが。
そこがイイ!んだよなぁ……ハードボイルドは。しみじみ。
そうそう、宝塚『カサブランカ』の話に戻ります。
起承転結もしっかりしていたし、ってか映画よりも補足エピソードもあったし、ミュージカルとしても凄く良い作品でした! 観る価値すっごくありです! 此処まで完成度が高いミュージカルは、なかなかないんじゃないかな?
ってか、主人公のリック役の大空祐飛がかっこよすぎてどうしようかと思った。
やばい。今まで何回もヅカは観てきたけど、此処までカッコイイと思ったのは初めてだ。だって顔が、声が、しぐさが、素の性格が!全て好みなんだもん!!何で女性なのに、こんなにカッコイイんだ!
おっかけとか、怖すぎて出来ないので、こっそり応援しようと思います。ハイ。
なんだかなー。今回がトップ就任後の初舞台らしいけど、短期トップとか噂されてるからちょっと怖い。せめて二年はやってほしいです……。
あ、9月に退団する現在雪組トップの水夏希に関しては、自分の中で整理が付いて受け入れられる程度になりました。うん。2006年からでしたしね……四年もやってらしたし、ね。うん……(涙)。
しかし、ハマるとやばいなぁと思って自粛傾向にあった宝塚ですが。
うん、今年は観たいのは自粛しないで、欲望に忠実に!(笑)頑張ってチケットゲットしてみようかなぁとか思っています。
とりあえず、次回宙組の似非SFが超気になる。絶対行く! ってか大空祐飛がかっこよすぎる件!!
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